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Linoツアー2021inUSJ最終回~代表インタビュー~
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たくさんの「はじめて」をやり切った!
ちょっと大変。でもメチャクチャ楽しかったLinoツアー2021 in USJ を振り返る!!
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医ケア児者と家族のみなさんがお出かけを楽しむヒントをブログ形式でお届けしてきました。
最後に、Linoツアーの概要や特長について、代表の杉本へのインタビュー形式でお届けします♪
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yuka:Linoツアーでは、医療的ケアを必要とするお子さんやご家族にどんな体験をしてほしいと考えていますか?
杉本:ワクワクやドキドキを感じてもらいたいですね。日常生活ではあまり感じられない体験をLinoツアーでしてもらえたら、私も嬉しいです。
親子だけでは行くのが難しい遠出をサポートできるのがLinoツアーの醍醐味です。また、コロナの影響で修学旅行が中止になったので、今回は子どもたちのリベンジ修学旅行にもなったと思います。
障害のある子どもの場合は荷物が多くなる傾向があって、移動することも簡単ではないんです。さまざまな苦労が重なって、楽しむことを諦めなければいけないときもあります。そういった苦労の部分をLinoがサポートして、参加者のみなさんに楽しんでもらいたいです。そして、「子どもと2人だけでは無理」「遠方の旅行は行けない」というような壁を超える体験ができるように、今後もLinoツアーを続けていきたいと考えています。
yuka:Linoツアーの特徴を教えてください。
杉本:まず1つ目は、子どもたちの対応ができる医療サポートスタッフがいることです。
私が看護師をしており、看護師のつながりがたくさんあります。常に医療サポートスタッフがいるので、安心して参加いただけることは大きな特徴であり強みです。
2つ目は、私が障害を持つ子の親でもあるので、看護師としての医療サポートに加えて、当事者の親の立場から気持ちに寄り添った対応ができます。
3つ目は、参加するみんなでツアーをつくっていくことです。関わる人すべてが「こうしたら楽しくなりそう」「こうしたらもっとよくなりそう」という意見を自由に出しながら、手作り感のあるツアーを実施しています。
4つ目は、医療サポートスタッフがついた家族単位のチームで動くことです。参加者全員が同じ行動をするわけではなく、それぞれが楽しめるように工夫をしています。もちろん医療サポートスタッフは、医療的ケアはもちろんですが、その日を楽しみ尽くすために、家族の一人として考え行動してくれます。とても心強い存在です。
ツアーという名前なので、参加者の中には「みんなについていくだけ」と考える人も珍しくありません。ただ、Linoツアーはそれぞれのチームでやりたいことを実現するツアーです。それぞれのチームによって楽しみ方が異なることは、Linoツアーの大きな特徴だといえますね。
(医療サポートスタッフはLinoツアーを支える大きな柱となっています♪)
yuka:みんなでつくるツアーというのは、とても面白いですね。ユニバが目的地になったのは、何か理由があるんですか?
杉本:本当はディズニーランドに行こうと計画していました。ただ、行こうとしたタイミングではチケットやホテルが取れませんでした。目的地をどうしようか悩んでいたところ、Linoに助成金をくださっている財団の方が、ユニバなら空きがあると教えてくれたんです。
本来の想定とは異なる形になりましたが、新幹線に初チャレンジできたので、結果的にユニバにしてよかったと思います。
yuka:そういった経緯があったんですね。車いすの旅行の手配は非常に大変だと思うのですが、うまく手配をするコツなどはありますか?
杉本:宿泊先に電話をして、いろいろと確認をすることは重要だと思います。車いすで利用することを伝えた上で、バリアフリーは整っているか、大浴場はどういった雰囲気かなど、私もよく確認していました。車いすでも利用できそうなことを確認してから、予約をしますね。
飛行機を使うときも同様に、旅行会社や航空会社にまずは確認しました。そのときはすごく丁寧な対応をしていただいたことを覚えています。関わるところのすべてに電話をして、客室内のドアは車いすが通る幅か、またバスルームの広さなど、自分の状況を説明することがコツだと思います。
(車いすからベッドへの移乗のしやすさや室内で方向転換が可能か?等、車いすサイズを伝え実際にホテルの方に室内やホテル設備を測ってもらうこともあります♪)
yuka:いい意味で、Linoツアーは準備しすぎていない部分が魅力的に映りました。この点は意識されているんですか?
杉本:いえ、特に意識はしていないですね。準備の部分でいえば、障害の状況は個々で異なるため、対応方法も様々です。仮にこちらがしっかりと準備をしても、準備したものが参加者の子ども全員にフィットするとは限りません。
決められたルート通りに行くのではなく、チームで相談しながらその日を作る余白を残しています。想定通りにいかない事を乗り越えることが思い出になります。みんなの知恵と工夫で進んでいくのがLinoツアーの魅力だと思います。
yuka:今回のツアーで、1番ドキドキ・ハラハラした体験を教えてください。
杉本:ご飯を食べるときですね。どこに行っても混んでいる状態だったので、「ご飯を食べられないんじゃないか」と不安になりました。
注入の子の場合は、お食事を持参されていましたが、お口から食べる子や親はお腹を空かせていても、簡単に食べられない状況でした。みんなが思うように楽しめているか不安を感じたものの、こういう時も医療サポートスタッフが臨機応変に対応してくれて乗り切りました。その行動力に本当に感謝です。
yuka:医療サポートスタッフは、ツアーにとって重要な役割を果たしているんですね。今回のツアーで、印象に残っているシーンはありましたか?
杉本:新幹線の中で、ある親子が一緒に寄り添って寝ている瞬間を見たときです。私の場合は本当に安心して、いい意味で気を抜けないと、子どもとお出かけしているときに寝られないんです。その親子が寝ているのを見たとき、「安心して過ごしてくれているのかな」と思い、うれしくなりました。
また、今回はプロのフォトグラファーに写真を撮っていただきました。家族が楽しむ瞬間をみごとに切り取ってくれています。ブログに上げた写真はごく一部ですが、素晴らしい笑顔と愛情あふれる表情を記録に残してもらいました。ツアー体験の価値に光を当てていただいて、とても感動しました。
(フォトグラファーイシヅカさんの写真はどれもその瞬間の気持ちまで一緒に撮影してくださっているので見るたび鮮明に記憶が蘇ります♪)
yuka:例えば、目の前に医療的ケアを必要とする子どもと、そのご家族がいるとします。ご家族の方から「お出かけするの難しいんですよね」と言われたとき、杉本さんならなんとお声がけしますか?
杉本:まずは、「とりあえず一緒に行ってみましょうよ!」と声をかけますね。「絶対大丈夫ですよ!」と前向きな言葉を伝えたいです。
yuka:最後に、ツアーは助成を受けているとお伺いしました。助成の内容についてお伺いできますか?
杉本:公益財団法人お金をまわそう基金と休眠預金等活用事業のマッチング寄付(※)により、医療サポートスタッフ派遣について助成していただいています。
2022年度も同様のツアーを数本予定しており、たくさんのご家族にご参加いただきたいです。多くの方からご支援いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
※https://okane-kikin.org/contribution/2587
(お金をまわそう基金の小久保さん♪今回ツアーにも御同行頂き、素敵なレポートを書いてくださいました!)
小久保さんの記事はこちら👉https://okane-kikin.org/information/4267
yuka: 今日はありがとうございました。
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■ 杉本ゆかり NPO法人Lino 代表
■ yuka
Linoの事務周りを時々お手伝い。准認定ファンドレイザーとして欲しい未来を創る身近な人を応援。 社会人の越境体験を支援するNPO法人で活動。 本業は英語発音トレーナー。
■ ライター:西本友
Webライティングの仕事を中心に、インタビューや編集もこなす人。
野球中心にスポーツが大好き。フットワークの軽さが特徴的で、どこにでも飛んで行ける。
スポーツと教育に対する興味が強い青年
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