【Linoプロジェクト 法人支援の拡大策 ~協賛企業の声~】
株式会社ケイアイは、NPO法人Linoの事業の一つ「インクルシネマ」において、ご参加者へポップコーン・飲料を無償提供いただくことで大きな支援を頂いております。
今回、同社社長の北島伸高さんに、ご支援に至るきっかけや想いについてインタビューさせていただきました。
【会社概要】
会社名 | 株式会社 ケイアイ |
代表者 | 代表取締役 北島 伸高 |
創業 | 昭和11年 5月 |
資本金 | 1600万円 |
従業員数 | 33名 |
所在地 | 〒192-0054 東京都八王子市小門町85-2 |
ホームページ | www.order-ki.co.jp |
事業内容 | オーダーメイド車いすの設計、製造、販売、修理国内各種車いす、電動車いすの販売、修理、カスタマイズ各種福祉用具、関連製品の販売
座位保持装置の制作、修理 介護保険法にもとづく福祉用具貸与(福祉用具レンタル)住宅改修工事 |
Q.インクルシネマを知ったきっかけは何でしょうか?
・同業の車椅子メーカー「株式会社コボリン」の社長のFacebookでインクルシネマの取組みを知りました。私たちにとって映画館は気軽にいつでも行くことができます。しかし、医療的ケア児とそのご家族・兄弟が一緒に映画館で映画鑑賞する機会は様々な制約から少ないと思います。そのような課題に対して映画館を貸切って場を提供するという、他にない取組みに強く関心を持ちました。
Q.インクルシネマに協賛しようと決めた理由を教えてもらえますか?
・インクルシネマは誰でも映画館で映画を楽しめる機会を提供するという、とても価値・意義のある活動だと思い、ぜひ応援したいと考えました。具体的な内容を擦り合わせるため、Lino代表の杉本さんがご来社され、映画館での醍醐味でもあるポップコーンとドリンクのスポンサード要請をいただきました。
・お話しをする中で、杉本さんをはじめLinoが発するバイタリティと熱意を改めて感じ、単純な資金提供ではなく飲食のご提供をさせていただくことに決めました。
Q.自社における協賛の位置づけをどのように考えていますか?
・医療的ケア児は車椅子のユーザーでもあり自社事業とも関連性が深く、事業収益の社会還元として理想的と考えています。また、ケイアイの経営理念「かかわりあうすべての人たちを明るく楽しくしよう」と、Linoのビジョン「健常者・障害者という垣根をなくし、自然と人が集まり、共存・助け合う世界をつくる」の親和性も高いと感じています。
・そのため、Linoへの協賛は従業員にも理解されやすく、社員のモチベーションにもつながっています。例えば、インクルシネマへボランティアとして自主的に参加する社員もいます。
【コミュニケーションマーク】
コミュニケーションマーク『ENJOY』は、お客様に『生きる歓び』を届けるために、車いすに求められる真のニーズをつかんだサービスを提供するビジネスモデル。そして、いつの時代も“楽しさ”と“笑顔”を忘れないケイアイイズムの原点をイメージしています。「ENJOY」の頭文字“E”をモチーフにした柔らかなフォルムは、時に虹色に姿を変えながら、表情豊かなおもてなしのシンボルとしてお客様とケイアイの融合を表すものです。
Q.協賛によって何か変化を感じたことはありますか?
・まず自分自身の社会貢献への意識が大きく変わりました。7月に開催されたインクルシネマに私も参加し、ご家族でポップコーンを召し上がっている姿を目の当たりにした時、単なる資金提供だけでは感じられなかったであろう支援の意義を強く実感しました。
・また、小平市や東大和市の療育センター等のスタッフから、協賛や自社事業に対する応援の声を頂くことがあります。
・協賛という形での社会貢献を通して、心への見返りが非常に大きいと改めて感じています。
Q.今後、Linoの活動に期待することについて教えてもらえますか?
・まずはインクルシネマの取組みがもっと広がってほしいと強く思います。毎月開催しているインクルシネマへの参加者が増えることはもちろん、現在開催している武蔵村山以外の地域への展開等も考えられると思います。
・そのためにも協賛してくれる仲間が増えると良いと思います。1社だけでは支えきれないかも知れませんので。笑
・また、インクルシネマ当日はボランティアとして医療的ケア児のご兄弟とその友人が運営に携わっています。子どもたちにとっても社会勉強のよい機会であり、将来周囲の人へ自然と手を差し伸べられるようになってくれると思います。
Q.最後にメッセージをお願いします。
・映画館で吸引等の医療行為をしながら、安心して映画鑑賞できるインクルシネマ。そこにはすべての人が楽しむことができる世界が広がっています。多くの方の喜びや楽しみを感じることができ、協賛によって得られる心の費用対効果は無限大!です。
~編集後記~
ケイアイは創業1936年、日本で一番古い車椅子メーカーです。これまで歩んできた歴史を大切にしながら常に新しい物も積極的に取り入れる姿勢を忘れずに取り組んでおられます。
具体的な事例が子ども用の車椅子事業。3代目社長である北島さん「未来に繋がる取り組みをしよう」との想いから発議されました。当初、新規参入は難しいのではとの声が少なくなかったそうです。その中で「必ず実現する」との強い信念を持って発信し挑戦を続け、着実に実績を積み上げてこられています。
経営理念は「かかわりあうすべての人たちを明るく楽しくしよう」。コア事業である車椅子の製造・販売で新たな価値と可能性を提供するとともに、従業員が働きやすい労働環境の整備に取組み、地域への貢献活動にも積極的にかかわっていく。先取の精神と実践する姿勢を強く感じました。